頭の中身を言語化することで「考える」ことがはじまるという話

仕事をしていると、話し合いの場面、文章を書く場面、ある課題の解決策を練る場面、などなど考えたり言葉を発したりする場面が多々あります(仕事以外でもあるけど)。 こういったことに対して、筋道を立てて考えたり話たりする手法が存在しています。 ロジカルシンキングが典型例ですね。 ロジカルシンキングは非常に大事で、相手を納得させたり、より的確な解決策を導くための強力な武器になります。 ですが、ロジカルシンキングに限らず、なにか考えるためにはある大前提を満たす必要があると私は思っています。 それはタイトル通り「頭の中身を言語化すること」です。

考えるとはアウトプットすること

会社の先輩からこんなことを教わりました。

考えるとはアウトプットすることである

アウトプットしていないのであればそれは考えているのではなく、ただ悩んでいるだけなのだと思います。 人は脳の中身を覗くことなんてできません。 仮に「私は考えている」と主張しても、具体的にどう考えているのか第三者から見えないとその主張には説得力がありません。 第三者に見える形にすることで初めて「私は考えている」と主張できると私は考えています。

タイトルの「言語化」も先輩のいうアウトプット(=考える)の手段の一つだと私は考えています。 言語化して文章や言葉にすることで、第三者から見ても「この人なりに考えがあるのだな」と見える形で納得させられますしね。

「ひたすら書き出す」ことで頭の中身を言語化する

私がなにか考えるときは、頭の中によぎっていることを一字一句そのまま文章に書き出すことをやっています。 ポイントは、結果・結論だけでなく、そこに至るまでの過程や考え始めたきっかけも全部書き出すことです。 「Aかな〜でも〇〇もあるからBもすてがたいな〜」と思ったら、そのとおりに文字にします。 また「こんなこと誰でも考えるよなぁ。当たり前なことだよなぁ。」と思いたくなるような内容も書き出します。 書き出している間は、論理立て考える必要はありません。 ダラダラとした長ったらしい文章になってよいです。 考えを全部書きだして、最後に論理立てを見直せばいいのですから。

私の会社ではslackというチャットツールでコミュニケーションを取っているのですが、ただ会話するだけでなく自分の考えを整理するツールとしても役立ちます。 私の場合、考えるときは"○○について考えるスレ"みたいなスレッドを立てて、そこに自分の頭の中にあることを可能な限り殴り書いています。

書き出すことで考えを深めることもできる

頭の中を何かがよぎるだけでは、おかしい点があっても自分自身はそれに気づくことはできないものです。 それを言語化して読み返すことで、自分の考えを第三者視点で俯瞰できるようになります。

また、本記事の最初に触れたロジカルシンキングについても、書き出して言語化することではじめて実践できるようになると考えています。 5W1H演繹法帰納法、色んな方法がありますが、いずれもまず文字に起こさないと活用できませんからね。

さいごに

勉強になる本を紹介します。

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「内なる言葉で思考を深め、外に向かう言葉に変換する」ことの重要さが述べられています。 「内なる言葉」とは頭の中で無意識に発している言葉を指しており、「外に向かう言葉」とは第三者に話す言葉を指しています。 この記事で書いたことも、「内なる言葉」を自分自身で見える形にして思考を深めるアクションになっていると思います。 この本を参考に「考える」ことについて綴った記事・ブログも色々出ているので、探してみてください。